


投資型のクラウドファンディングの中でもファンド型クラウドファンディングサイトの「SonyBank GATE」。他の投資型クラファンの形態との違いや特徴、成功事例をご紹介します。ぜひサイト選びの参考にしてみてください。
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SonyBank GATEとは、ソニーフィナンシャルグループの完全子会社であり、2001年にソニー、三井住友銀行の出資により事業を開始したネット銀行「ソニー銀行株式会社」が2017年に運営をスタートさせたクラウドファンディングサイトです。サービス形態は、金銭的なリターンのない、購入型や寄付型のクラウドファンディングとは異なり、投資型のクラウドファンディングサイトです。国内では銀行でワンストップで投資型のクラウドファンディングサービスを運営するのは、SonyBank GATEが初めてです。
https://moneykit.net/visitor/sbg/
ファンド型のクラウドファンディング
投資型のクラウドファンディングは大きく分けて3つの種類に分類されます。プロジェクト立ち上げの企業に対し「融資」という形で支援を受ける「貸付型クラウドファンディング」と、上場や買収などを目標に末、プロジェクトへ「出資」という形で支援を受け取る「株式投資型クラウドファンディング」があります。SonyBank GATEは中でもプロジェクトに対し多数の投資家から少額ずつ資金を集め、売り上げに応じた金額がリターンとなる「ファンド型クラウドファンディング」のサービスを提供しています。支援者が融資の貸付の金利が受け取れる「貸付型」と企業へ直接の出資となる「株式投資型」の中間に位置するようなクラウドファンディングで、プロジェクト立ち上げ時に利回りと元本の返済期限が決まっていないことが特徴です。支援者へのリターンはプロジェクトの達成度合いにより決定されます。
仕組みと手数料
支援者はソニー銀行にて口座を持っていることが条件となります。プロジェクトの立ち上げ者もまた、ソニー銀行にて口座の開設が可能で、既に何かしらの事業を開始いている企業が対象となります。またプロジェクトの資金調達目標が1,000万円から5億円規模のプロジェクトを検討している人となります。プロジェクト立ち上げの手数料は、資金調達金額の5%が手数料となり、会計期間中は売り上げに対して1%が手数料となります。
経営の自由度が保てる
投資型のクラウドファンディングの中でも、ファンド型を採用しているSonyBank GATEですが、他の株式投資型、貸付型のクラウドファンディングサイトと異なり、経営に関しての自由度が保たれることも大きな特徴です。株式投資型、貸付型クラウドファンディングは主に、プロジェクトを立ち上げた企業に対し、株式の購入、融資という形で支援を行います。しかし、ファンド型のクラウドファンディングはプロジェクトの案件ごとに支援される為、企業の経営の自由度を保つことが可能です。
SonyBank GATEでは「顔の見える新しい形の資産運用× 挑戦企業への共感・応援」をコンセプトにサイト運営を行っております。支援者である投資家は、リターンや利益配当ももちろん重要ですが、それ以上に企業が挑戦するプロジェクトへの共感や応援したいという気持ちで支援してくれるのが、ファンド型クラウドファンディングサイトであるSonyBank GATEの特徴です。その為、共感や応援が得られやすいストーリーを保つ製品やプロジェクトへの資金調達を検討している企業に向いています。また、調達規模も1,000万円から5億円規模までのプロジェクトを対象としているので、一般的な購入型のクラウドファンディングよりも規模の大きいプロジェクトを検討している方にもおすすめです。
成功事例①規格外野菜から生まれた野菜のシート
目標募集金額:98,000,000円
URL:https://moneykit.net/visitor/sbg/pj/20180005.html
株式会社アイルが立ち上げた、規格外野菜から生まれた「ベジート(VEGHEET)」のプロジェクトです。こちらのプロジェクトは現在も運用中のプロジェクトで、通常は廃棄となってしまうような、傷入りや不揃いの野菜をペーストにしたシートで、フードロスの問題や農家への所得増加の解決になる人や環境に優しい製品です。現在では、首都圏のイトーヨーカドー100店舗以上、イオンや首都圏の高級スーパーでの取扱も決定しており、さらには欧米での販売開始も予定しているとのことで、2018年のプロジェクト立ち上げから大きく成功したといえるプロジェクトです。
成功事例②スマホで買える太陽光発電所
目標募集金額:30,000,000円
URL:https://moneykit.net/visitor/sbg/pj/20210009.html
このプロジェクトの立ち上げ者は山形県に本社を構える株式会社チェンジ・ザ・ワールドによるプロジェクトです。株式会社チェンジ・ザ・ワールドでは2014年の設立以降、再生可能エネルギーの普及やソーラーシェアリングの建設に特化した事業を行う企業として活動してきました。今回のプロジェクトでは、建設した太陽光発電所を少額で誰でも購入でき、オーナーになることが可能な、スマホで買える太陽光発電所の「CHANGE」をリリース。個人レベルで「脱炭素」に向けた取り組みに参加することを可能にしました。2021年11月1日より募集を開始し、同月24日には目標金額である3,000万円を達成し資金調達成功となりました。
成功事例③空気で動く人を守るロボット
目標募集金額:20,000,000円
URL:https://moneykit.net/visitor/sbg/pj/20180009.html
このプロジェクトは、東京理科大学発ベンチャー企業である株式会社イノフィスが立ち上げた、腰部の補助に特化したロボット「マッスルスーツ®」の開発、普及を目標としたプロジェクトです。東京理科大学の教授が2001年より研究を開始し、2006年より「腰補助」に特化したロボットの開発に転換し、2013年に初期モデルとなるマッスルスーツの実用化に成功、同年に株式会社イノフィスの設立をしておます。2018年には革新的技術を持つベンチャー企業を選出する「Red Herring 100 Global Winner 」の受賞実績もあり注目されている企業です。当初、2018年12月のプロジェクト立ち上げより5ヶ月での目標達成を予定していたとのことですが、なんとおよそ1ヶ月半で目標金額である2,000万円の資金調達に成功しました。
いかがだったでしょうか。投資型のクラウドファンディングの中でもさまざまな種類の形態があることがわかりましたね。自身のプロジェクトの規模や、企業なのか個人なのか経営形態によっても相性の良いクラウドファンディングサイトが異なりますので、ぜひ自身に合ったクラウドファンディングサイトを比較、検討して成功を実現させたいですね。
私たちR-StartupStudioでは、自分のスキルを活かしてわくわくすることを始めたい人を応援しています。
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