


身近に目にするようになったSDGsやサステナブルですが、体系的に学ぶ為の検定も今注目され始めています。今回は数ある検定の中でも「CSR検定」の気になる出題内容とその勉強方法についてご紹介していきます!ぜひCSR検定を受験するの際の参考にしてみてください。
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CSR検定の正式名称は「CSR検定 : サステナビリティ経営とSDGs」というため、サステナビリティ経営をこれから始める人、すでに経営している人、又は企業のCSR部門担当者など普段の仕事でCSRやSDGsに触れる機会のある人が受ける検定と思われがちです。
しかし、CSR検定はSDGsやサステナブルについて体系的に学べ、基礎知識を身に着けることができる検定である為、経営者や企業・組織のCSR担当ではない一般の人でも受験は可能な検定です。
普段の生活や業務でCSRについて触れる機会のない人でも、毎年CSR検定の公式テキストが販売される為きちんと基礎を勉強すれば、数ヶ月の独学でも合格を目指すことが可能です。
CSR検定では各級に応じて主な受験の対象者と目的が示されています。その対象者と目的に沿い出題範囲が選定されています。
基本的に出題範囲は、株式会社オルタナより出版されている各級の「公式テキスト」より出題されています。この公式テキストは毎回改訂版が出版される為、最新版を購入することをオススメいたします。
参考までに2021年11月のCSR検定公式テキストの内容を少しだけご紹介いたします。
CSR検定3級の出題範囲
3級では主な受験対象者は、社会人や経営者や学生としています。ここでの目的は、CSRの基本知識を身につけ、CSR活動が企業の価値を高めること。NPO・NGOとの関わり方やその重要性、企業と社会とが連携することで社会的課題を解決する意味などのCSRリテラシーの基本を身につけることを目的としています。
その為、3級の内容は日本を含む世界各国におけるCSRの現状の理解や社会の中で企業・組織はどのような存在でどのような役割を持っているか等、CSRの基礎となる部分についてが出題範囲となっています。
また、2021年より「海洋プラスチックごみ問題」「アニマルウェルフェア」や「LGBTQ」などの項目も追加され随時その年に上がった課題や、制定された制度などについても出題の範囲に含まれます。
以下は、CSR検定3級の公式テキストにおいての必須キーワードとされている項目です。
・グローバルな気候変動交渉の動き
・生物多様性
・世界の貧困と児童労働
・エシカルなビジネス
・フェアトレード
・オーガニック/有機農業
・自然エネルギーとRE100
・障がい者雇用
・ソーシャルビジネス
・海洋プラスチックごみ問題
・アニマルウェルフェア
・LGBTQとは
CSR検定2級の出題範囲
2級では、企業や組織ののCSR担当者や関連する業務を担当している人、CSR検定3級試験の合格者など、CSRの知識やリテラシー向上を目指す人を対象としています。
2級の主な目的はCSRの国際標準であるISO26000の概要を理解し、企業のCSR活動に活かすこと、NPO・NGOとの関わり方、CSR活動と各企業の事業との統合を主体的に行うなど、より深くCSRリテラシー及び実践的なスキルを身につけることを目的としています。
具体的には、「CSR担当者に求められる思考と行動」「CSRマネジメントの考え方」「CSRのビジョンの確率とシステム構築、教育」など、企業・組織、経営者のCSRにおいてのマネジメントや戦略。CSRにおけるNGOやNPOの役割や株主・投資家としての責任、ステークホルダー目線の重要性など、より実践的な内容と社会への対応力を求める出題範囲となっています。
CSR検定1級の出題範囲
1級では、企業・組織のCSR担当者や関連業務行っている人を対象とし、CSR検定2級試験を合格した人のみ1級の試験を受けることができます。1級の試験では学生は受験することができません。
1級試験の主な目的は、地球規模での環境その問題点やサステナビリティの基本を理解し企業や組織において、社会の変化や国内外の動向の把握し企業や組織のCSRにおけるリスクを事前に察知し予防やリスク軽減、また社会課題の解決を軸とした事業促進を行うことが可能になる。経営においてCSRやサステナビリティを考えた経済への価値と社会への価値の両立を高める戦略を実践できる人材を目指す出題範囲となっています。
その為1級の試験は、3級、2級のような試験とは異なり1次試験は小論文、2次試験は面接となっています。
小論文では、サステナビリティ経営の基本についてを自分自身の経験などに落とし込み、独自の内容で作成することが評価の対象になります。2次試験の面接では事前に出題された課題について資料を作成し、5分間プレゼンを行う必要があります。また、プレゼン後は20分間の質疑応答があります。
具体的に独学でCSR検定の合格を目指すにはどのように勉強すればよいのでしょうか。ここでは、CSR検定合格のために必須の勉強法をご紹介していきます。もちろん、自分自身に合った勉強方法を見つけることも大切ですので、その参考にしていただければと思います。
公式テキストは熟読必須
CSR検定では、各級の公式テキストを購入することができます。このテキストは株式会社オルタナが出版しており、毎年検定実施に応じ改訂版が出版され、各試験この公式テキストより出題されます。そのため、独学で受験する人の他、全ての受験者は必読のテキストといえます。
検定の出題範囲がこの公式テキストの為、試験勉強する際は何度もこの公式テキストを読み返すことをオススメします。
過去問題・模試問題で出題傾向を読み解く
CSR検定の公式ホームページでは、各級の実際に過去に出題された問題が公開されています。過去3回分の過去問題と模試問題を確認することで、当日の試験がどのような形で出題されるのか、また過去どのような内容が出題されたのか傾向を事前にみることができます。
公式テキストなどで一通り勉強した人は、この過去問題・模試問題も実際に解いてみるとよいかもしれません。
オンライン公式勉強会への参加
CSR検定の受験を申し込んだ人に後日オンライン勉強会への案内があります。こちらは公式の勉強会で、公式テキストをもとにオルタナの編集長が講師となり勉強会を行います。
内容としては、公式テキストの内容の説明、改訂されたテキストのポイントなる箇所や過去問の演習や答え合わせと解説などを行います。このオンライン公式勉強会の参加には参加費がかかりますが、実際に人から話を聞くことでより理解を深めることが可能です。
その他にも、CSR検定が運営する公式のツイッターや、実際にCSR検定を受験し合格した人のブログなどもSNSやインターネットで見ることができます。
また最近では、CSR、サステナビリティ、SDGsについての解説がYoutubeに動画としてアップされていたり、書籍も増えてきているので日頃から目を通しておくこともオススメです。
いかがでしたでしょうか。これからの時代のCSRはどの企業や事業にとっても重要なものとなってきます。一般社会で働く人、これから経営を考えている人などCSRやSDGsに関心のある人はより知識を深めるためにもこのCSR検定を受験してみてはいかがでしょうか。
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