


現在インターネットの普及により、誰でもYouTube等を通して動画配信が気軽にできるようになりました。しかし、動画配信するためには様々な機材を用意する必要があります。初期投資が多いため、断念した人は多くいるのではないでしょうか。そんな悩みを解決するためにリリースされたサービスが「Mirrativ」です。まだまだ成長の可能性を見せる動画・ゲーム市場を、どうミラティブが牽引していくか注目が集まっています。
本記事では、そんな発信・配信の新たなプラットフォームであるMirrativが誕生する過程を通して赤川さんの人物像に迫りたいと思います。
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赤川隼一さんは、1983年に広島で生まれました。慶應義塾大学を卒業後、2006年にDeNAへ入社します。DeNAでは、「Yahoo!モバゲー」の立ち上げに尽力し、2012年には最年少執行役員として海外事業、ブラウザゲーム事業を管轄しました。
2015年、DeNAで赤川さんが長い間構想していた、スマートフォンから生配信を可能にするライブストリーミングサービス「Mirrativ」をスタートさせました。
2018年に株式会社ミラティブを創業し、社長に就任しました。現在、Mirrativの配信者数が300万人を超え、スマホゲーム配信者数で国内No1のサービスに急成長しています。
では、どのようにしてMirrativは生まれたのでしょうか?Mirrativというアプリの概要と、その原点となる学生時代のエピソードを紹介します。
Mirrativってどんなアプリ?
「Mirrativ」とは、アプリを利用することで誰でも簡単にスマホでゲーム実況ができるサービスです。Mirrativ内で自分のオリジナルアバターを作り、そのアバターを使って他のユーザーとコミュニケーションを取ることができます。顔出しをする必要がないため、気軽に配信、交流できる点が多くのユーザーを獲得する要因となっています。
さらにVチューバーの人気の高まりにより、現実世界とは違う自分になりきった配信ができるMirrativのサービスが注目されています。
音楽が導いたオフラインとオンラインの繋がり
赤川さんは学生時代、音楽に夢中な青年でした。昼ごはんを抜き、浮いた500円でCDを買うほど音楽に没頭していました。そして購入したCDの曲を何度も聞き、自分の楽曲制作に活かしていました。この時から創作への楽しさを感じ始めていたそうです。
自分で作曲した曲を披露するために路上ライブを行っていました。毎週定期的に歌いに行く中で、路上ミュージシャンの集いを通して様々な人と繋がる機会を得ていました。そこでは学校のコミュニティーでは知ることのできない様々なことを教えてもらっていたそうです。
また夜にインターネット上のチャットルームを利用し、見ず知らずの大人たちが知らない音楽を教えてくれる世界も同時に楽しんでいました。
このように、現実とネットの音楽を通した繋がりにより人生が大きく広がったことは、彼にとってミラティブ誕生に繋がる原体験となりました。
ここからは、赤川さんがMirrativを創業するに至ったターニングポイントをご紹介します。
DeNA南場さんとの出会い
赤川さんとDeNAの出会いは偶然のことでした。音楽に熱中していた学生時代を送っていたことから、就職先も音楽業界を志望していました。しかし、応募した音楽業界の会社はすべて書類選考で落ちてしまったそうです。
社会の厳しさを痛感した後、求人情報サイトを利用して会社説明会に行き始めました。日系企業の給与面は基本月収20万円から21万円と掲載されていましたが、DeNAの給与面は年俸300万円と書かれており、月収20万円より年俸300万円の方が多く給与をもらえそうな印象を持ったそうです。またDeNAがインターネット関係の会社であり、赤川さんはインターネットが好きだったためエントリーを決めました。しかし、DeNAに入社したいという強い思いはなく、軽い気持ちで会社説明会に参加したそうです。
そして会社説明会で、一際大きな声で勢いよく話していたのが、DeNA社長の南場さんでした。会社説明会の南場さんを見て、面白い人だと思い、選考へ進んだそうです。そして見事最終選考まで残ることができ、再び南場さんと今度は直接話をする機会が訪れました。
その面接では、「ご両親元気?」という予想打にしない質問から始まり、話をする中で南場さんの内向的な面や赤川さんの答えに対して爆笑する様子を通し、より面白い人だと実感したそうです。同時に、南場さんがした質問はすべて赤川さんが提出した課題の文章の佇まいから書生感などを一瞬で読み取り、それを深堀りしていくものでした。赤川さんは、南場さんの人柄を見抜く能力の高さを感じました。
無事DeNAへの入社が決まった赤川さんですが、このDeNAと南場さんとの偶然の出会いが今後の人生を大きく動かすMirrativ誕生のきっかけとなったのです。
現在Mirrativはミラティブ株式会社が運営するサービスですが、DeNAが最初の産声をあげた場所です。スマートフォンの利用や動画市場の成長からMirrativのサービスが確実に流行ると想定し、今までにないほど強い思いで赤川さんは向き合ってきました。
サービスをリリースした当初は思うようにユーザー数が伸びませんでしたが、地道な取り組みや改善を重ね、ユーザー数を増やしてきました。そして、さらにMirrativのサービスをよりよくしようと考えて辿り着いた答えが「独立」でした。
赤川さんは独立したいと考えていたわけでも、企業としてのビジョンの相違があったわけでもなく、サービスの成長と今後について考えて出した決断です。
赤川さん自身も12年間勤めたDeNAを退職する決意を固めるまでには大きな葛藤がありました。これまで人生を共にしたDeNAを離れることに寂しさも感じたそうです。しかし、自分の子供のように育ててきたサービスを今後もっと大きく、さらには世界へ広げていくためには、独立することが一番という結論になったのです。
赤川さんがMirrativにかける思いの強さが、今のMirrativ、これからのMirrativを形づくっていくことになるでしょう。
いかがだったでしょうか?何かに集中して取り組むことと、強い思いを持って取り組むことの大切さが赤川さんの人生とMirrativというサービスを通して理解できたと思います。
人生の選択肢は無限にあり、どれを選ぶべきか悩みますが、まずは1つ選んでやってみましょう。そして本気で取り組みましょう。自分のやりたいことに熱中になることが人生を変えるきっかけとなるでしょう。
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