


コロナウイルスの蔓延により、2020年からお祭りや成人式の中止・小規模化が起こりました。さらにコロナウイルスは、今もなお終息せずに人々への被害は大きくなっています。
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コロナウイルスが世界的に広まってからというもの、日本でも人が集まることによるウイルス感染防止のため、お祭りや成人式などが中止・小規化されています。これにより、人々の着物を着る機会が減りました。
着物は日本が先祖代々受け継いできた伝統文化
着物の文化は、弥生時代から初まります。飛鳥・奈良時代に身分制度ができてから、着物で階級を表すようにもなりました。そして、明治時代西洋文化の広まりにより、日本でも洋服を着る人々が増えていきます。かつて日本では、「着物」は「服」という意味でしかなかったため、「和服」「洋服」と呼ぶことで区別をつけるようになりました。洋服が主流になったのは、平成以降です。平成より着物は、お宮参り・七五三・成人式・卒業式・結婚式などの冠婚葬祭や、花火大会・お祭りなどで着られるようになります。花火大会・お祭りでは、着やすく作られた着物も存在し、着物は進化を遂げていました。
そんな中、コロナウイルスによって着物が着られる機会は一気に減り、日本人の着物文化は大きな影響を受けています。
コロナによって和柄や着物を目にする機会が減った
着物が多く着られる機会が減ってしまったことで、日本が時代を踏んで継承してきた和柄も見る機会が減っています。伝統的建造物や日本古来の展示会に足を運べば、和柄を目にすることはできるかと思います。しかし、毎年全国各地で行われる花火大会・お祭りが開催されないことで、着物より和柄に触れる機会は減ってしまいました。和柄を熟視したことはありますか?和柄には、全体に調和して主張しすぎない細かな模様や、飽きない奥深い和の模様が描かれています。和柄の魅力を衰退させないことで、日本の伝統を継承し日本の良さを守り続けることにつながります。
ここからは和柄を継承するために今私たちができる取り組みを考えながら、具体的な事例を上げていきます。
実在する和柄や着物の継承
まず、日本で和柄を表面化させるために身近に行われていることを取り上げます。それは、和風のアクセサリーやマスクの販売です。2020年、ハンドメイドの業界では水引きアクセサリーが流行りました。2021年から現在では、マスクの需要が増えて和柄のマスクも表面化しています。和柄のアクセサリーもInstagramにたくさんアップされるようになりました。中には、和風のネイルを取り扱っているネイリストさんも多く活躍されており、和柄や日本の伝統的狐のデザインを手がけています。
着物を普段でも着ることができる服へリメイクするお店も存在しています。思い出の着物をリメイクすることは自身の思い出を残すことにも繋がります。そして、普段着として和服をリメイクしているお店があることも事実です。着物を普段であっても着られるような開発をしているお店が日本には存在しています。
ヨーロッパで伝統を残し続けている方法とは
次にヨーロッパでの文化の残し方について取り上げます。ここでは、視覚的文化の継承に絞ってお伝えします。
ヨーロッパでは街や家の中に文化を残し、守り続けています。今回、イタリアについて着目していきましょう。イタリアでは、街が伝統文化財になっているケースが多く存在しており、観光地ローマでは街に古き歴史を語る建物を残し続けています。また、古き伝統的な建造物を守り続けるために、銃を持った兵隊が観光地のあちらこちらで警備をしています。他にもシエナというフィレンツェ中心から100キロほど離れた街は、石像や古き建物を残し続けており、歴史が残る街並みとなっています。
こうした建物自身が伝統文化財のようになっているため、西洋の昔を思い出すことのできるような街になっています。このことから伝統を残し続けていることを、視覚的に捉えることが可能です。これについては、現地へ行ってみると明らかに実感することができるでしょう。
クラウドファンディングを通して「1000年先の未来にも着物を残すために。」という考えで、着物を着る日本人が減る現状を変えていく活動をされている方も存在しています。和服と洋服を掛け合わせたファッションで和服を気軽に着られるようなスタイリングを行なっている「ミシェル由衣」さん。着物に対して考え生み出し独創的なかたちで着物を継承する活動を行なっています。
ミシェル由衣さん以外にも、法人・企業や個人で取り組まれている方がいらっしゃるので紹介していきます。
NPO特定非営利活動法人「日本きもの文化振興会」
NPO特定非営利活動法人「日本きもの文化振興会」では、国内での振袖ファッションショーやオーストリアで日本の着物ショーを行なったり、「U・Dきもの」という車椅子生活をしている方でも健常者と同じ着物を着たり、着せたりする活動に励んでることを伝えています。
株式会社日本きもの
「株式会社日本きもの」では、海外へのきもの文化の発信として海外からのお客様を着物を着た女性たちが港でお出迎えしたり、国際協議会の際に着物ファッションショーを行うことで海外へ向けた活動をされている様子を公開しています。
着物インフルエンサー「きものすなお」さん
YouTuberの「きものすなお」さんは「着物は知れば知るほど楽しい。もっと着物を広めたい。」というお気持ちで着物インフルエンサーとして注目を浴びており、instagramやTwitterでもフォロワーを伸ばし、様々な活動に取り組まれているようです。
日本の中でも、和柄や着物を活かして新たにものづくりをしている個人の方やお店があります。しかし、お祭りや成人式が小規模化や中止されていることを考えると、コロナウイルスに負けずに和柄や着物の伝統を継承することが、これからの日本には必要なことではないでしょうか?弥生時代から形を変えながらも平成まで受け継がれた着物を、令和からその先の時代へ受け継ぐためにできることが何かないか、私はそう思っています。
また、イタリアを例に取り上げましたがヨーロッパでは街並みに伝統を残し、伝統的な文化は建物の外観だけでなく内装からも感じ取ることができます。また、イタリアではオペラが伝統としても重んじられており、コロナウイルスによって公演が難しくなっても無観客や野外コンサートを行なっていました。
着物を国内で広める活動や世界に発信する活動をしている方々や、企業も存在していることがお分かりいただけたかと思います。しかしながら、コロナウイルスによって着物を着る機会が減ったことは日本国民にとって大きな変化であり、一般的に日本人が着物に触れる風習を途絶えかねない現実だと私は感じています。
日本の和柄を視覚的に残していく取り組みを行う企業はこれからも注目される可能性があり、時代に必要とされていくのではないでしょうか。こうした伝統を守る活動に興味があり、起業できないかと考えている方は、ぜひR-StartupStudioにご相談ください。私たちは未来に大きな可能性を秘めた人材を探しています。コロナウイルスに負けない日本の伝統継承を築いていきませんか?
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コロナウイルスの蔓延により、2020年からお祭りや成人式の中止・小規模化が起こりました。さらにコロナウイルスは、今もなお終息せずに人々への被害は大きくなっています。~write by うた~