


R-StartupStudioでは、SDGsについての認知の拡大と、持続可能な未来について考える機会を持ってもらうべく、9月4.5.6日に”ASF 持続可能な未来アート展「SEED」”を開催いたしました。
ご来場頂いた皆様ありがとうございました。
近頃、テレビや新聞でよく見るようになった「SDGs」という言葉。
学校教育で取り入れられるケースが増えたこと、企業でのSDGsを軸とした取り組みが増えたことなど、SDGsという言葉は日本国内でも少しづつ共通言語になってきました。
しかし、日本のSDGs認知度は49%と、トルコ(92%)、中国本土(90%)に比べると高い数字ではないのが現状です。
私たちR-StartupStudioと、世界中のアーティストが集うアートチーム 「a-space」は、アートを通してSDGsの認知拡大をはかるべく、この『サステナビリティ』をテーマにしたアート展を開催しました。
イベント当日の様子と、イベントを主催したR-StartupStudio海外事業部の代表 倉木のインタビューをお届けします。
今回の展示会では、日本・オーストラリア・台湾・スイスから8名のアーティストが参加しました。
そして、それぞれがSDG's17の開発目標から選んだテーマに沿った作品を作成し、展示いたしました。
また作品は会場だけでなく、オンラインの世界でも。
オンラインでは、これからの世界を担う世界中の子どもたちが国境や人種、空間の壁を超え未来に希望を感じることのできるひとつのVRアート作品を共創しました。
また、大人も子どもも皆んなで気軽に参加できるワークショップも大好評をいただきました。
今回開いたのは、ライブペインティングと、アクセサリー・キーホルダー作り。
親子で会場へ足を運んでくださる方も多く、子どもたちは普段はあまり体験できない”自分の手でモノを作り出す”という経験に夢中になっていました。
自分の子どもが楽しそうにしている姿をみて、
「コロナ期間であまり遊びに連れて行ってあげられなかったから、ワークショップを開いてくれて本当に嬉しいです」
「普段遊ぶのはゲームばかりなので、モノを作り出す経験をさせてあげれて良かったです」
などの嬉しいお言葉をいただきました。
今回のASF持続可能な未来アート展の主催者の1人である、倉木さんにイベントを開催した背景などをお聞きしました。
ー自己紹介をお願いします
ASF持続可能な未来アート展 代表の倉木タクローです。
今回のアート展の会場となりましたR-StartupStudioの海外事業部のプロデューサーをしております。
ー今回のアート展を開くに至った経緯を教えてください
今回の共同主催者でもあり、スイスのアーティスト集団の代表をしているロイとの出会いが今回のイベントを開催する一番最初のきっかけでした。
彼は日本に移り住んできて、たくさんの経験をしてきました。
外国の方が東京で暮らし、アーティストとして活動するのには凄く大きな障壁があると思うんですけど、彼はそんな状況でもコミュニティを作ろうと努力していました。
挑戦を続けてる中で、今年に入り新型コロナウイルスの拡大で、リアルでの展示会やイベントの開催がなかなかできない状況になりました。
アーティストって表現する場所だったり、人に見てもらう、知ってもらう、そういう表現する場所をどれだけ持ってるかが重要だと思っていて、ロイの活動は凄く意義があり大切なことだと思いました。
そして、僕も一緒にやれることがあるのではないかということを考えはじめました。
そして、せっかく一緒に表現の場を作るのなら、R-StartupStudioでやりたいって思いました。
このR-StartupStudioという場所自体が、SDGsの17のゴールを常に意識した活動をしております。
なので、アートと組み合わせることで、今までにないようなアート展ができたらいいな という話からスタートしました。
ーなぜ、SDGsを軸にしたアート展を開催しようと思ったのですか?
アート自体は全てを語ることを良しとしていないと僕は思っています。
プロダクトや製品は便利で何も考えずに使える方がいいと思いますが、アートに関しては、見た人がそれについて考えるという”考えを与えるツール”だと思っているので、SDGsというのも、誰かに言われて「そうなんだ」と思うのではなくて、自分の頭で考えることが大切だと思っています。
SDGsの話を聞いて、自分の頭で考え、いかに自分ごとにできるか、自分の言葉でどう表現するか、これが大事だと思っています、
その点でいうとSDGsは日本中に言葉もありふれていますけど、まだどういう事か分かんないとか、何から考えていいか分かんないって人がたくさんいると思うので、その入り口をアートを通してポップにすることで、興味を持ってくれる入り口を作れたらいいなと思って始めました。
ーこのイベントはSDGsを軸にしていますが、倉木さんはどのゴールに一番関心がありますか?
僕自身は全てのゴールに関心があります。
今回アート展を主催するという立場になって思ったことは、世界中のアーティストがSDGsをどれだけ考えているのかが、単純に疑問でしたし、そこにやってみる価値があるのではないかと思いスタートしました。
実際今回、世界中のアーティストが参加してくれて、SDGsのゴールに沿った作品を作ってくれました。
SDGsの17のゴールの中から1つでも考えるきっかけになればいいなと思っています。
ー2030年までにこのゴールを達成するのはとても難しいことだと思いますが、倉木さんはどのように考えておられますか?
2030年に世の中がどのようになっているかは正直わからないです。
なぜなら今年コロナが起こったことなど、世の中はいいことだけではなく、悪いとされることも起こる可能性があるからです。
この17個の目標全てを解決するのは正直難しいと思います。
ただ、まだ分からない、不確かな未来に向けて、「自分はこう生きていく」みたいな、自分の指標となるものを見つけられることが、SDGsというものの大事なところだと思っていて、17の目標の1つだけでも考えて過ごしてもらえたら、何も考えずに過ごすより、ちょっとだけでも未来を明るくすることができると考えています。
ーそれでは最後にアートは世界を変えられると思いますか?
アートが世界を全ての面から支えられるとは思っていません。
変えられるとしても、いろんな要素の中のすごく小さな一部かもしれないです。
ただそれは、例えば飲食をやられてる人だったりとか、ビジネスをやられたり、エンターテイメントやられてる人が持つ側面と同じように、アートが変えられる面もあると思います。
アートってすごく自由度が高くて、逆に言うと自分で全てを決めて一つの絵を書かなきゃいけないと思うんですね。
何色で書こうとか、何を表現しようとか、真っ白なキャンパスに色を入れるのは勇気が必要だし、大変なことだと思います。
でも、そういった一つの決断で絵が完成していくのと同じように、もしこのアート展をきっかけにして、SDGsを知ってくれた方がいたら、何かを描き始めるきっかけになってもらえたらいいなと思います。
何があっても世界は続いていくし、僕らも続いていきます。
その中で少しでも良い方向に向かえばと思って、こういう活動をしています。
私たちR-StartupStudioは、「日陰を照らす太陽となれ」という理念のもと、自発的に与え高め合う革新的な文化の創造を進めています。
異なる領域・スキルを持った人が自身の得意分野で力を出し合い、プロジェクト単位で関わることにより、より大きな事業を次々と作り出すことが可能に。
そして、いま世界が抱える様々な社会課題を解決していくために、7年間で2000のイノベーティブなプロジェクトを創出することをミッションとし、様々なスタートアップの支援をおこなっています。
“アイディアを持ちスタートアップをしたい方”と“コミュニティーに参加して共にスタートアップのサポートを行いたい方”のマッチングを行うことで、創業時のハードルとなる「知識」「経験」「技術」などを補い、スタートアップをより身近なものにしていきます。
・自らのアイディアを元にスタートアップを目指している
・今持っている知識や技術をスタートアップに用いたい
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サスティナブルを題材にしたアートイベント”ASF 持続可能な未来アート展「SEED」”のイベントレポートです