


新たな組織の形を研究する”手放す経営ラボラトリー”が毎月ゲストを呼びトークセッションを行うイベント「手放すトークライブ」が8月6日にR-StartupStudio(以下、RSS)の運営施設Azabu FlugHubで行われました。
こちらのレポートはVol.3になります。
Vol.1、Vol.2はこちらからご覧ください。
「手放すトークライブ#5」イベントレポートVol.1
「手放すトークライブ#5」イベントレポートVol.2
本パートでは、今回のトークゲストである株式会社PHIの岡氏が開発するサービスGUILDを用いたときに実現できる未来について話がされました。
岡:我々が今開発してるGUILDをちょっとお話しさせていただこうと思います。
正直どこまで話そうか迷ったんですね。
ものすごく具体的なステップを話すべきなのか、それとも概念的な部分を話すべきなのか。
現状で固まってる仕様っていうのは変更される可能性があるので、概念的な話を今日はさせていただきます。
岡:GUILDとはShort Term Visionって書いてあるんですけど、これは短期的な目標です。
まず、「自立的な活動を促進するためのあらゆるセルフマネジメント可能にするツールを提供」します。
坂東:セルフマネジメントを可能にするツール?
岡:ここは正直自分らが作るのではなく、いろんなセルフマネジメントとか、チームマネジメント、プロジェクトマネジメントをするようなツールと、どんどん連携していく感じになります。
次は「分散的にユーザーによってあらかじめ決められたコンセンサスプロトコル」。
これ言葉が難しいんですけど、簡単に言うと組織を立てる際にあらかじめ決められていたルールに則って組織を運営する。
そのルールづくりのための機能を搭載しています。
お互いが不正をせずに、ちゃんと正当な評価お互いに仕上げるための技術的なところの解決策を乗っけてるっていう感じです。
次は「協調的に互いの得意なことを活かした成長支援」を可能にします。
各々がメンターとなって役割を明確にすることによって、人間らしい仕事や、人間らしい働き方を組織の中でできるような仕組みを導入しています。
坂東:へぇ〜。
岡:ごめんなさい。すごく抽象的な話になってしまうんですけど。
坂東:うん。なんでできるのか気になるね。
岡:どれがですか?
坂東:それぞれ。
岡:それぞれですか。掘り下げていきますか?
坂東:いや、一旦先を進めましょう。
岡:はい。結局これを使うことによって何ができるのかっていうところなんですけど、先ほどおっしゃった通りブロックチェーンを使って、GUILDのサービスを利用し始めた段階から信用を蓄積していけるわけです。
坂東:ブロックチェーンは改ざんできないから、きちっと見える化したら、それが信用になるってことね。
岡:はい。ティール組織ってセルフマネジメントできたり、結構大人的な要素って言うか、精神的に豊かな人が組織内にいないと成り立たないんですね。
坂東:うん。大人度が高いっていう感じね。
岡:大人度が高い組織だと僕は思っているんですね。
で、そういった人たちがDAOを使って、「この人はどんだけアクティブか?」とか、そういうところ測り始めると、「このプラットフォーム上でうまく機能できる組織って、ある程度信用できるし成熟した組織だよね。」っていう過程ができると僕は思っています。
坂東:なるほど。
岡:「社会的信用を紹介等なしで、初対面の世界的に得らる」って書いてあるんですけど、会社を設立する理由って、社会的信用を得るためだと思うんですよ。
実際に僕がそうだったんですけど、僕は学生も兼業しているわけじゃないですか。社会的信用というものを得られなかったんですね。株式会社を立てないと。法人格っていうものにならないと、そもそも話を聞いてくれないこともあるんです。
我々がGUILDとしてやりたいのは、バイタリティーと夢があって、その目標とか夢に向かってバイタリティーを維持して継続的に動ける人間が、お金とかの足枷なしに組織を成り立たせていく。
株式会社とか、そういったお金で組織を測るのではなくて、もっと人材にフォーカスした組織を僕は広めていきたいんです。
それの布石にもなっています。
坂東:お金ではなく人材。
岡:お金ではなく人材です。その中の人たちがいかに目標に向かって動けているのかとか、ちゃんとエンゲージメントがあるのかとか、そういった外的動機ではなく、内的動機で人々が動かされるような組織をGUILDを通して目指しています。
会社以外の新しい組織の信用構築と働き方が、GUILDによって達成されるのではないかなと個人的に思っています。
坂東:会社以外の新しい組織の信用構築?
岡:お金以外のってことですね。
坂東:新しい組織のお金以外の信用構築。なるほど。
岡:資本金とかでこの会社信用できるとか、誰々から紹介されたから信用できるとか、そういった話ではなくて、この人たちが本質的に夢に向かってちゃんと継続して動けているとか、そういったところを会社の価値判断を軸としてこれからの時代は見ていくべきだと思うんです。
坂東:それを見える化できるの?
岡:見える化できます。
熱量みたいなものがポイントになって見えるって感じですね。
坂東:おぉ〜。それすごい。
岡:そういった世界感を目指してGUILDを今作っています。
坂東:それはすごい。
参加者:社員一人ひとりも点数化されるんですか?
岡:点数化というか。まぁ点数化ですかね。
「いかにアクティブか?」とか、アクティブさが表示されるというだけですね。
坂東:熱量は今までは判断できなかったし、アンケート調査とかでエンゲージメントを調べたりするけど、あれって自分でつけるものだから、めっちゃ熱量高いように改ざんができますよね。
でも、そうじゃなくて、そこはブロックチェーンを活かして、その人の普段の活動を見て、その人の熱量ややりがいとか、関係性が見える化されるってことだよね。
岡:そうですね。
参加者:普段の活動を読み込んでいくんですか?
岡:はい。そうですね。そこはいろんなアルゴリズム的なとこ使っています。
坂東:へぇ。
参加者:そのアルゴリズムの基準って一番難しいんじゃないかと思うんですけど。
岡:すごく難しいですね。
参加者:そうすると、今の組織の抱えている問題と何が変わってくるんだろうなって思うんですけど。結局、同じところに帰ってくるんじゃないかと。
坂東:どういうところにですか?
参加者:今回アルゴリズムを作るときに、AIを入れていくなら別かもしれないですけど、人間が作ると、「どういう風に作ったんですか?」っていう、そこの透明性が今度はまた問題になってくるのではないかと思うんですけど。
岡:はい。おっしゃる通りですね。
これブロックチェーンでよくオラクル問題と言って問題になってるんですけど、先ほども説明した通り「ブロックチェーンの外での組織票などの不正行為は耐性がない」ものなんですよ。
つもり、ブロックチェーン以外のところで不正が行われたら、不正を行えてしまうんですね。
ここの部分は、さっき仰ってたんですけど、AIを用いて学習させていくっていうものになってます。
坂東:なるほどね。それを改善していける仕組みはあるってことね。
岡:はい。改善していけます。AIみたいのがありますね。
岡:一番最初に挙げていた問題点なんですけど、DAOというものを通してどうなってるかっていうと、「情報化社会に見合った組織」ということで、現代の OSにようやく見合った組織にアップデートされます。
次に、「人間らしい仕事で持続可能な組織発展が行える」「内的動機にフォーカスしていく」っていう面ですね。
最終的にそれらが合わさって、組織生産性やエンゲイジメントが向上されていくという循環を僕は描いています。
坂東:なるほど。
岡:これでGUILDの概要は終わりなんです。
岡:今日いろいろ話しました。正直難しい話もしましたし、技術的な話もしました。
ここにあるように、「そもそもDAOやティール、ホラクラシーなどの次世代組織モデルに移行するのは難しいんじゃないか」とか、「実際どのような形態が自社に合ってるか、種類が多すぎてわからない」とか、「社内で提案したけど伝わらない。そもそもどんなメリットが自分の組織にあるかいまいち理解できていない」とか、いろんな悩みがあると思います。
「これ一人で悩まずに一緒に考えていきませんか?」ってことで、あの手放す経営ラボさんが丸かぶりしてしまったんですけど、僕は坂東さんと一緒にやっていきたいので。
坂東:コミュニティーを作るということ?
岡:そうですね。コミュニティを立ち上げようと思っています。
次世代組織を考えるコミュニティー「Re:ORG」リ・オーガニゼーションという名前で、ミッションは「働きがいのある仕事を持続可能にする組織を推進し、人間らしい社会を目指す」と結構大きなミッションをかけています。
アクティビティは、このようなオフラインとオンラインをやっていくっていきます。
ノウハウの共有とかを皆さんでやった方がいいと思うので、その部分をオープンでやっていくコミュニティっていうイメージになると思います。
ここはまた坂東さんともお話しできれば。
坂東:なるほど。はい。
岡:嘉村さんとかにも関わっていただけることになってるので。
坂東:いいですね。
岡:日本の知識がいっぱいある方が関わっていただいてます。
これさっき作ったんですけど、Facebookのコミュニティを仮で作ってみたので、もしよければ皆さんも参加してください。
多分、僕が「こういう組織いいよね」とか適当に独り言ほざくっていうところからスタートすると思うんですけど、もしよければ参加ください。
坂東:GUILDのことについてもうちょっと聞きたいんですけど。言える範囲で。
岡:はい。
坂東:いつリリースなんですか?
岡:リリース自体は来年の4月にα版がリリースです。
坂東:なるほど。
もうちょっと、どういうものになるかとか話してもらえますか?
岡:そうですね。イメージしやすい話をしますね。
そのサービスを使うってなった時のステップがもう具体的に決まっていて。
どこから話そうかな。
坂東:できることとかは?
セルフマネジメントを可能にするツールの提供ってなんでしたか?
連携していくんですよね?
岡:連携できて、組織ごとにスラックとか、今使っているサービスから移動する必要がないってことですね。
そして、そこのログを全部とってブロックチェーンに残していきます。
坂東:残していけるってことね。
岡:違うアプリを使っているのに、GUILD上に情報が書き込まれていく設計ですね。
坂東:この3200っていう画面に出ている数字は何?信用スコアみたいな?
岡:これはポイントですね。
坂東:ポイント?
岡:これオフラインの組織に落とし込んだときに、別で開発しているサービスが実はありまして、リアルの場でコミュニティーをマネジメントするときに使うポイントを今作っていまして、そのポイントの保有量が3200ってなってます。
GUILDもこのアプリと連携して動かすことができます。
ちなみにそのサービスは、今月の25日から1週間の間、鹿児島の最南端の島で与論島って島があるんですけど、そこで実証実験をやります。
結果が出たらまた共有させていただくので、見ていただければなと思うんですけど。
坂東:GUILDってどうやって使うの?スマホ?
岡:スマホでも、パソコンでも使えます。
設立するにあたって、一番イメージしやすいのは、既存の株式会社があるじゃないですか?
株式会社と同じような、例えば株式の発行だったり、そういうステップがあるんですよ。
本当にオンライン上に株式会社を形成していくというものになっています。
坂東:既存の会社組織に使えるんですか?
岡:もちろんです。
岡:ロードマップがいっぱいあって、ロードマップ1は、ティール組織の普及の部分だと思っています。
坂東:そういうのやりたいんだよね。
岡:やりたいです。
ティール組織の普及とかをやっていきながら、次のステップにロードマップ2として、実際にティール組織で運営され始めた組織をGUILDを使って、オンライン上でワークフローとか全てを一括で管理してもらう。
その次のステップに、フリーランスに向けたDAOのサービスをリリースしようとしてるんですけど、フリーランスの方って現場一人で出来る仕事量とかものすごく制限されてるじゃないですか。
今の全就業者数の6%がフリーランスの方なんですね。
そこに向けて、フリーランスが一時的にチームを組んで仕事を行えるというところにロードマップ3として持って行こうかなって思っています。
坂東:ロードマップ2のところは、既存の会社組織の中に入るわけだよね。
岡:そうですね。
坂東:これを入れようとすると、会社の中での情報とか、アクティブさがGUILDの中に蓄積されるんだよね。
岡:どんどん分散されたデータベースで蓄積されていって、そこで個人の履歴書とかも完結しますね。将来的には。
坂東:なるほど。
じゃあ、会計ソフトとかとも連携できるようになるんだ。
岡:もちろんです。
そこは自分たちで開発するより、あるものを使ったほうが絶対いいと思っているので。
坂東:あぁ〜。
その中でも情報の見える化が担保となって、セルフマネジメントがしやすくなるということですか?
岡:これ、そもそもペルソナがセルフマネジメントができている存在で、結構極端に絞り込んでいて。
坂東:あぁ。なるほど。
岡:なのでそこはあまり考えてなかったです。
坂東:なるほど。
だから、セルフマネジメントがある程度できるチームだったり、人材に向けているんだ。
岡:ティール的な動きをできる人たちに向けてます。
坂東:なるほど。そういう人たちがより使いやすくなるように。
岡:そうですね。
そこに持っていくために、まずはティール組織の概念を普及していきたいと。
坂東:まずはティールを普及させたいわけだ。
岡:はい。そこからです。
DAOもティール組織が根本的な概念になっているので、それをリアルの世界に落とし込んで、次にオンラインの世界に持っていくGUILDを展開していくという感じです。
坂東:なるほどね。
岡:載せ替えをどんどんしていくっていう感じです。
坂東;ティールが大好きなんだね。
岡:ティール大好きです(笑)。
坂東:(笑)
岡:ティールが好きというか、パッションを持って自分の好きなことをやっている人たちが集ってる組織が好きです。
坂東:熱料が高い組織ね。
それはティール的な概念を持った組織がそうだということね。
岡:だと僕は認識しています。
坂東:出会ったの?出会ったからそういう風に思うの?
岡:出会ったのはRSSさんになるんですけど。
坂東:あっそうなんだ。
ティール的な挿し木なんですね。
(参加していたRSSスタッフに問いかける)
RSSスタッフ:ティール的な組織を目指していたわけではなくて、言われて「あっそうなんだ。」って思いましたね。
岡:そうそう。僕が指摘したんですよ。
やっぱりティール組織って最初気づいてないじゃないですか。
坂東:そうだね。目指そうと思って目指すものじゃないしね。
岡:そうですね。そこで「めっちゃティールじゃないですか」って言ったら、勉強されて「あっ。本当にティールだ、」ってなった感じですね。
坂東:そうなんだ。
岡:大阪にフリープラスさんというインバウンド向けのサービスをやってる会社があるんですけど、この前ニュースピックスのにも記事上がってたと思うけど、「社員のエンゲージメントは給料に比例するのか?」っていう調査をやってたんですよ。
軒並みいろんな企業は給与が上がれば上がるだけ、社員のエンゲージメントって上がってたんですけど、一社だけ給料めっちゃ低いのに、平均年収300万円ぐらいの会社ですよ。それなのに社員エンゲージメントがほぼMAXの会社があったんです。
それがフリープラスさんだったんですよ。
案の定、蓋を開けてみればフリープラスさんもティール組織じゃないですか。
坂東:まぁ、6月からなったんだけどね。
岡:6月からですけど、もともとティール的に動いていたって言うのを伺っていたので。
坂東:そうだね。
岡:やっぱティール組織は凄いなってなりましたね。
坂東:フリープラスって会社はこの手放す経営ラボラトリーのメディアでも密着取材をしたので、記事が上がってるんでぜひ見て欲しいんですけど、そもそも10年くらい前に立ち上げた時から、ティール的な発想を持った社長だったんですけど、さらに舵を切って6月から給料も自己申告で決めるとか、みんな勝手にやっている感じで加速していますね。
でも話を聞いてみたら、そもそも組織作りにずっと興味があって、事業より組織作りが好きみたいな、哲学者みたいな人ですごい面白かったです。
岡:面白いですよね。
会社の中にドラがあるんですよ。あの中国の音を鳴らすやつ。
びっくりしたんですけど、例えば社員さんが横の人と話してて、この人ティールじゃないって感じたら、そのときにドラを鳴らすんですよ。
その鳴らしたタイミングでみんなが集まって、ティールじゃなかった事象に対して皆で話し合うみたいなをやってるんですね。
そういうオリジナリティとか独特の価値観がものすごく僕には響きましたね。
坂東:ドラが鳴るように(笑)。
岡:ドラが鳴るように(笑)。
坂東:僕、密着取材を1年間したんですけど、絶対いろんな課題が出てくるんですよ。
そう言うこともオープンにしてくれて、「こういうところで、このようにつまづいているってことも記事であげていいよ」って言ってもらえてるので、そこらへんが参考になると思う。
上手くいった話ばかり皆んなも聞きたくないし、こういう組織のOSを変えていくって言うことは、思っている以上にものすごく大変なことなんで、絶対いろんな不具合が起きてきますし、そういったものも僕らの中で共有しながら、上手くいったことも、いかなかったことも学びあえたらいいですよね。
このGUILDっていうのに僕が期待しているのは、上手くいかないことを未然に防いでくれることなんですよね。
岡:そうですね。ミスマッチをなくすということですね、
坂東:絶対そこを保管するシステムは必要なので、そこを期待しています。
岡:頑張ります。
坂東:(笑)
なんか質問とかありますか?
参加者:上手く言語化できるかわからないんですけど、ティールの基本概念として信頼し合うっていうことがあると思っていて、例えばリモートワークで社員さんがサボっているんじゃないかなっていうときに、ティールが成り立たなくなる。
このGUILDはどちらかというと不正を許さない側だとお話を聞いていると感じました。それは、管理をするということでティールと逆行するんじゃないかなと思うんですけど。その辺りの解釈を教えてください。
坂東:なるほど。
岡:ブロックチェーンがそもそも制約説に基づいて作られてるので、「人間ってもともとダメだよね」ていう。
だから、そういうところから発生してるんですねDAOって。
そこの面は確かにおっしゃる通り反するかもしれないですね。
いま指摘していただいて初めて気づきました(笑)。
坂東:(笑)
岡:確かにそうだなとなりました(笑)。
坂東:僕は少し違う考えなんですけど、制約説・性善説っていうんじゃなくて、僕は人間の中には善人も悪人もどちらもあると思っています。
フリープラスの社長はそれを白い心・黒い心と表していて、どっちを発動させるかってことだと思うんですよ。
トイレ行きたいときに暗い夜道で誰にもみられていなかったら、思わず立ちションしてしまうかもしれないよね(笑)。
岡:(笑)
坂東:でも、昼間だったらできないよね。
だから僕の中には善人と悪人がいるんですよ。
岡:なるほど。
坂東:立ちションできないときは善人の心が作動するんですよ。
だから、人間の悪人の部分をいかに出させないかってことだと思うんですよ。
岡:あぁ。それですね。
坂東:泥棒も暗いからするわけで、昼間っからはできないんですよ。
暗い状態をいかに作らないか?いかに見える化ができるかってことだと思うんですよ。
岡:オープンにしているかどうかってことは確かにポイントですね。
坂東:オープンにすることで悪いことをしにくい体制を作れるかですよ。
岡:そこはそうですね。
坂東:このブロックチェーンていうのは、物理的に見えてなくても、その人がその場にいなくても、やったことが全て録画されるから、チェックしようと思えばできるし。全部録画されちゃうと思ってたら、ネットサーフィンとか2時間もできないから、この時間はちゃんと仕事しないと行けないなっていう自分の善人が発動するっていうことかなと。
岡:技術的なところで、無理やり矯正するようなニュアンスですよね。
坂東:それは、言い方変えれば管理だと思うんですけど、「完全に見える化されてますけどどうしますか?」っていう話で、お互いに見える化しているから誤魔化す必要もないし、そこにかけるコストも無駄じゃないんだということになって、ミッションの追求とか、自分が本当に何をしたいんだとか、こういうことをしたいということが純粋にそこにフォーカスするために使う仕組みかなという。僕はそういうイメージですね。
岡:いゃ~。完璧です。
坂東:完璧です(笑)。
岡:(笑)
坂東:僕の捉え方はね。悪か善かそういうものじゃないってことですよ。
これを使って超管理型の会社にする企業も出てくると思います。でもこれはもっと先の話ですね。
こういう会社には人は集まらないと思いますし、今後は一つに企業で一生を過ごすという風潮も今よりもなくなるはず。
岡:人の入れ替えが激しいと予想されて作られています。
坂東:早いことは全然悪いことじゃないと思うよ。
流動性が担保されることだと思うし、掛け持ちとか副業が兼業しながらでも、本職の会社にこれらけのリソースを割いてるとかが分かった方がやりやすいよね。
それこそ、自立・分散っていうのが社内だけじゃなくて、社外でもできるといいよね。
なんか「パッと集まって、パッと解散」みたいな。
岡:そんな感じです。
坂東:他に質問ありますか?
参加者:スマートコントラクトっていう契約の自動化っていう話あったじゃないですか?
それと、スラックとかのサービスとの連携っていう話も上がっていましたよね。
ビザスクっていう知識人と知りたい人を繋いで、コンサルをして貰うプラットフォームがあるんですけど、
例えば、私がティール組織について知りたいときに、スラックから坂東さんにお願いをしてお金を払う場合も契約の自動化はできるのでしょうか?
岡:例えばそこに金額が発生するなら完全自動化できますね。
何分面会するのかをあらかじめ決めておいて、この時間に対してはこれだけの料金が払われるっていうのを利用する前に決めておくので、面会が終わったら自動決済されるっていうことですね。
参加者:契約の効率化はどれくらいされるのでしょうか?
岡:書面じゃない分、効率化はされますね。
スマートコントラクトがなんで重要かというと、不正ができないっていうことなんですよ。
今までって、仲介業者が間に入って取引をするときにお互いから受け取ったものをそのまま持ち逃げされる可能性だってあるじゃないですか。
そこの部分がスマートコントラクトは機械的になっているので、不正が行えないんですよ。
そこが大きな点だと思います。
参加者:仲介業がいらないっていうことですか?
岡:まさにその通りです。
坂東:必要ないってことなんだろうね。
岡:必要ないですね。
今、中間でお金取っているような人にはキツい制度ですね。
坂東:後で時間があるので、そのときに個別の質問はして貰うとして、まずは周りの人と意見の交換をしてもらえたらと思います。
この会場は一応21:30まで取っているので、後で岡くんとかと話て貰ったらと思います。
(会場ワーク中)
坂東:はい。みなさんありがとうございました。
トークライブはここまで絵になります。
21:30までは会場抑えてますので、自由に交流してもらえたらと思います。
今日はありがとうございました。
(会場拍手)
手放すトークライブ#5
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私たちR-StartupStudioは、「日陰を照らす太陽となれ」という理念のもと、自発的に与え高め合う革新的な文化の創造を進めています。
異なる領域・スキルを持った人が自身の得意分野で力を出し合い、プロジェクト単位で関わることにより、より大きな事業を次々と作り出すことが可能に。
そして、いま世界が抱える様々な社会課題を解決していくために、7年間で2000のイノベーティブなプロジェクトを創出することをミッションとし、様々なスタートアップの支援をおこなっています。
“アイディアを持ちスタートアップをしたい方”と“コミュニティーに参加して共にスタートアップのサポートを行いたい方”のマッチングを行うことで、創業時のハードルとなる「知識」「経験」「技術」などを補い、スタートアップをより身近なものにしていきます。
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