


伝統工芸×クラウドファンディングで成功した事例は何があるのか、気になっていませんか?
現在、たくさんの職人さんや企業などが、クラウドファンディングを利用して、伝統工芸を未来へ残すための新しい活動に取り組んでいます。その新しい活動の中から、3つの成功事例をピックアップし、第1弾・第2弾・第3弾に分けてまとめました。
そして、今回の第1弾でご紹介するのは、鍛冶職人の成功事例です。
クラウドファンディングで成功した伝統工芸の活動内容や成功した理由、どんな人が携わっているのか気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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それでは、伝統工芸×クラウドファンディングに成功した鍛冶職人の人物像や成功事例の内容を、詳しく見ていきましょう。
まず初めに、伝統工芸×クラウドファンディングに携わった、鍛冶職人・増田健さんについてご紹介します。
増田さんは、新潟県の燕三条にある大工道具メーカー『角利産業』の鍛治職人であり、伝統工芸士にも認定されています。
増田さんは約50年にわたり、大工や木彫りに使用される切出小刀を手作業で作り続けています。その他にも、新潟県の三条市にある小・中学校で刃物づくりの技術を伝える講師として活動したり、鍛治職人を目指す若者へ技術指導をしたりなど、さまざまなことに取り組んでいます。
鍛治技術の普及や、後継者の獲得・育成のための活動に尽力する、ベテランの職人さんです。
鍛治職人の増田さんが携わったクラウドファンディングは、どんな活動だったのでしょうか?
それは、キャンプや登山で使うアウトドアナイフの開発です。アウトドアナイフは、料理に使う食材を切るときや、焚き付けに使う木材をフェザースティック状にするときに使われています。
増田さんは、自身が持つ鍛冶の技術を最大限に活かして、小型の折りたたみナイフ『角利アウトドアナイフ』を開発しました。しかも、その角利アウトドアナイフは、増田さん自らが一本一本丁寧に手掛けて作ったものです。
熟練の鍛冶技術で作られたナイフがどれほど優れているのか、下記で詳しく解説いたします。
増田さんが作った角利アウトドアナイフは、一体どんな特徴があるのか、気になりますよね?
ここからは、そのナイフの優れた特徴を詳しく解説していきます。
圧倒的な切れ味の良さ
角利アウトドアナイフの一番優れた特徴は、圧倒的な切れ味の良さ。その切れ味の良さは、刃に使われている『白紙2号』という高品質な鋼材によるものです。
白紙2号が持つ、
◯刃が欠けにくい
◯切れ味が良い
◯研ぎやすい
という優れた特徴を、増田さんが最大限に活かし、角利アウトドアナイフを誕生させました。
では、どのくらい切れ味が良いのでしょうか?
例えば、キャンプや登山などで調理をするときに、ナイフで分厚めのベーコンを切る場面を想像してみてください。その分厚めのベーコンにナイフを当てて、軽い力で手前に引くだけで、スッと簡単にベーコンが切れます。
その他に、焚き付けで使うフェザースティックも、角利アウトドアナイフを使えば簡単に作ることができます。ナイフを木材に当てると、刃が木材にスッと入り、なぞるような感覚で削れます。
「小さいナイフなのに、こんなに気持ちよく簡単に切れるの?!」と、多くの方がびっくりするでしょう。
参考URLに、その切れ味の良さがよくわかる動画が載っているので、気になった方は見てみてはいかがでしょうか?
携帯性に優れている
キャンプや登山などのアウトドアシーンでは、常に動き回ることが多いですよね。そんな場面で大きなナイフを持ち歩くと、荷物になりますし、不便さを感じることもでしょう。
一方で、角利アウトドアナイフはサイズが小さく、折りたたみもできるので、携帯性に優れています。ポケットに入れておけば、使いたいときにサッとすぐ取り出せます。
持ち運びがとても楽チンで使い勝手が良いので、荷物を減らしてアウトドアを楽しみたい方にとって嬉しいポイントです。
一度買えば長く使える
耐久性が優れているので、一度買えば長く使えます。
角利アウトドアナイフの刃は、いくつもの工程を経て鍛えられているので、切れ味の良さが長く続きます。しかも、刃のメンテナンスがしやすく、初心者の方も簡単に研ぐことができます。
その他に、ウォールナット素材でできたハンドル部分は、長く使えば使うほど色合いが変化し、味わい深くなります。ウォールナット素材の変化を楽しみながら、アウトドアを満喫できます。
切れ味が良くてメンテナンスがしやすい刃と、長く使うほど色合いが美しく変化するウォールナット素材のハンドルは、アウトドア好きな人に長く寄り添う“最高の相棒”と言えるでしょう。
増田さんが携わったこのクラウドファンディングは、目標金額30万を遥かに超える280万の支援が集まり、成功しました。
なぜ、このクラウドファンディングは成功したのでしょうか?
それはおそらく、多くのアウトドア好きの人々が使っていたナイフが、
◯刃が欠けやすい
◯切れ味が良くない
◯使いづらい
という特徴を持っていたからかもしれません。
品質があまり良くないアウトドアナイフを使って不便さを感じていたからこそ、増田さんの開発した角利アウトドアナイフに注目が集まったのでしょう。
上記の【角利アウトドアナイフの特徴は?】という項目や参考URLを見ると、増田さんが作ったナイフは、
◯刃が欠けにくい
◯切れ味が良い
◯使い勝手が良い
という、アウトドア好きな人たちのニーズにぴったり合ったポイントがたくさん詰まっています。
ナイフの優れた特徴を知った人たちが、「このナイフを買えば、アウトドアがもっと充実するかもしれない」という高い期待を持ち、たくさんの支援が集まったのだと考えられます。
ここまで、第1弾の伝統工芸×クラウドファンディングの成功事例をご紹介いたしました。
鍛冶職人の伝統技法で作られたナイフが、アウトドア好きな人たちのニーズにぴったり合ったからこそ、クラウドファンディングを成功させることができたのだと考えられます。それに加えて、増田さんの高い技術力にも注目が集まり、より一層「応援したい」という人が増えたのでしょう。
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。
次回の第2弾で、またお会いしましょう。
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伝統工芸×クラウドファンディングで成功した事例は何があるのか、気になっていませんか?今回の第1弾では、鍛冶職人の成功事例を詳しくご紹介します。伝統工芸の新しい活動や成功したきっかけが気になる方は、ぜひご覧ください。