


近年、世界中で大きな注目を集め話題となっている『バーチャルプロダクション』。新しい映像制作手法として多くのクリエイターが活用しています。
そんなバーチャルプロダクションについて、「名前は聞いたことあるけれど詳しくはよくわからない」という方はたくさんいると思います。
そこでこちらの記事では、バーチャルプロダクションの定義やメリット、導入事例について初心者向けにわかりやすく解説いたします。
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
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まずは、バーチャルプロダクションの定義について解説します。
バーチャルプロダクションとは、巨大なLEDディスプレイにバーチャル(3DCG)背景の映像を表示して、リアルタイムで映像制作をする手法を指します。
上の画像を見てみると、巨大なLEDディスプレイに火星のシーンが映っているのがわかりますか?このように、本当にそのロケ地にいるようなリアリティのある空間で撮影ができます。しかも、撮影した映像はその場で修正・確認することも可能です。
バーチャルプロダクションは映画やドラマ、CM、MVなどさまざまな場面で活用されています。クリエイターの間で、さらなる可能性が期待されている映像技術です。
バーチャルプロダクションのメリットは何があるのか、気になりますよね?
ここからは、メリットを3つ簡単にご紹介します。
①ロケ地へ移動しなくて済む
1つ目は『ロケ地へ移動しなくて済む』です。
室内の巨大なディスプレイでほぼ全ての映像を撮影できるので、わざわざロケ地へ移動する必要がなくなります。そのおかげで時間の節約にも繋がりますし、天候に振り回される心配もありません。
②コスト削減
2つ目は『コスト削減』です。
1つ目のロケ地への移動にかかる費用がなくなるだけでなく、大道具やスタジオのセットを組み立てるために使う費用も削減できます。
そして、バーチャルプロダクションは映像を流しながら撮影をするので、撮影後の合成や色調整などのオンライン編集をする必要もありません。オンライン編集は一番費用がかかる作業だったので、この作業の手間やコストも同時に減らせます。
③その場で修正・完成形を確認できる
3つ目は『その場で修正・完成形を確認できる』です。
バーチャルプロダクション登場前の、グリーンバックを使った映像技術では、CGの合成は撮影後でないと編集ができませんでした。なので、撮影後に修正したい箇所が見つかった場合はもう一度取り直すなどの手間がかかることも。
しかしバーチャルプロダクションが登場してからは、修正はその場でできるようになりました。その他に、バーチャル背景の映像を入れ替えていくつものパターンを撮影し直したり、出演者と一緒に完成形を確認したりすることも可能です。
では、バーチャルプロダクションの導入事例は何があるのでしょうか?
下記からは、実際に導入された事例を3つご紹介します。
導入事例1つ目は、水原希子さんが出演するLUXのCMです。LUXは、シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア商品を扱うブランドとして有名ですよね。
こちらのCMは髪を最も美しく撮影するために、バーチャルプロダクションで朝焼けの映像を流して撮影されました。
本来、朝焼けや夕焼けの美しい風景は30分ほどしか持続しないので、限られた時間内での撮影が難しかったのです。そこで、LEDディスプレイを使って実際に朝焼けを浴びているような映像を撮影し、髪に光が自然に映り込んでいるように見えるCMに仕上がりました。
導入事例2つ目は、日本のシンガーソングライターVaundy(バウンディ)さんのMV『泣き地蔵』です。
こちらのMVには、壁に落書きが施された地下鉄駅の場面が映されています。もし実際に地下鉄で撮影するとなると、壁に落書きをしたりセットを組み立てたりなどかなりの負担となってしまいます。
しかし、バーチャルプロダクションのおかげで壁の落書きの加工やセットの準備が楽になりました。吊り革やホームの椅子は実物を用意し、映像と組み合わせて撮影したことでよりリアルな質感に仕上がっています。
『泣き地蔵』のMVが気になった方は、ぜひ動画をチェックしてみてくださいね。
導入事例3つ目は、2021年秋に公開された映画『DIVOC-12』です。
コロナ禍で人の移動が制限されている今の状況で、国内初のバーチャルプロダクションを使った映画撮影が行われました。
映画を撮影した上田監督は、「グリーンバックと違ってバーチャルプロダクションは映像が流れるので、クリエイターとして良い手応えを感じながら撮ることができた」と述べています。
役者の方々も、実際に背景で映像が流れていたおかげで、演技がやりやすく感じていたと思われます。
ここまで、初心者の方へバーチャルプロダクションの定義やメリットなどについて解説いたしました。バーチャルプロダクションは、映像技術の可能性を広げられる素晴らしい手法であることが伝わったでしょうか?
現実空間で撮影することが難しい場面でも、上記で紹介した事例のように映像でリアルな質感を表現することができます。しかも、時間やコストの削減もできるので、クリエイターにとって嬉しいポイントがたくさんあります。
今後多くのクリエイターが、バーチャルプロダクションを使って活躍する機会が増えることでしょう。
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。
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新しい映像制作手法として世界中で大きな注目を集めている『バーチャルプロダクション』。「名前は聞いたことはあるけれど詳しくはわからない」という初心者の方へ、バーチャルプロダクションの定義やメリット、導入事例を解説いたします。